浄化技術二部 部長
2019年入社
地歴を調べるフェーズ1、現場の土壌を調査するフェーズ2、そして汚染が見つかった際には浄化工事を行うフェー
ズ3へと進めていくのですが、私たちの役割はフェーズ3。わかりやすく言うと、工事現場の監督です。
私は大学で土木工学を専攻し、ゼネコンに就職。そのあと土壌工事会社で経験を積んで当社に入りました。土木一筋です。
ゼネコンでは都市土木といわれる分野で鉄道の橋梁や地下鉄の駅などをつくっていました。構造物ができあがりますので、感動は大きかったです。
そして土壌工事に携わるようになったのですが、この工事は何かができあがるわけではありません。汚染の問題を解決するために土を入れ替えたり、または薬剤を使用してきれいにしたりしますが、着工前と完成時の見え方はほとんど同じです。フラットな土地の工事をして、終わってもフラットなので、そういった意味では構造物ができあがるゼネコン時代のような感動は少なく、正直寂しいなという思いはありました。
何かができあがるわけではない土壌工事ですが、長年やっていくうちに私の中でやりがいと感じるものが増えてきました。まずは、専門性の高さ。建設工事に様々な専門会社があるのと同様、土壌工事も高い専門性が要求されます。たとえば、土壌汚染対策法という法律があり、さらに各自治体により条例が定まっていることも多く、当然、法令、条例は遵守しなければなりません。決められたルールに従いながら、どのように施工し解決に導くか。クリアできた時は、構造物の完成に匹敵する達成感があります。
あとは、お客様に満足していただく充実感です。これは私が当社に入った理由の一つでもあるのですが、ゼネコンもその次に入った土壌工事会社も公共工事がメインでした。発注者は国や地方公共団体ですから、完成させるものも決まっていますが、その途中経過にも決まりごとがあって、一段一段階段を昇っていくと、ある程度自然に頂上が見えてくるような感じです。頂上の眺めはいいのですが、一つ一つの階段をクリアすることが目的になってきます。
それに対し、当社はほとんど民間からの依頼ですので、当初の頂上は“ぼんやり”していますが、そこへの道は全く決まっていません。ぼんやりした頂上の景色をお客様の要求やニーズに応えながらハッキリとさせ、階段を上るのがいいのか、坂道を上るのがいいのか、崖をロッククライミングするのがいいのか、途中の道のりを検討しながら進んでいくことにやりがいを感じます。
当社が設立した頃、私は別の土壌工事会社にいました。同業ですから様々な情報が入ってきます。「○○の現場は、フィールド・パートナーズが請け負ったらしい」、「フィールド・パートナーズは急成長している」という声でした。前述したように、当時私が在籍していた会社は公共工事がほとんどでしたので、当社と競合するという関係ではありませんでしたが、「気になる」存在でした。
しばらくして、フィールド・パートナーズは業界のリーディングカンパニーになりました。これほど急成長するのは何かあるに違いないと思ったのと、公共工事だけでなくいろいろなお客様の仕事がしてみたいという気持ちから、入社しました。
入社して感じたのは、風通しの良さ。若手もベテランも自由に発言でき、しっかり聞いてもらえます。
それと、業界のリーディングカンパニーでありながら、その成長スピードを落とすことなく、常に新たなサービスや事業に積極的にトライし続けています。おそらく、それが急成長した所以の一つではないかと感じています。仕事で得られる充実感も社内の雰囲気も良く、入社して本当に正解だったと思っています。
今、私はマネージャーという立場で、いくつかの現場を巡回しながら進行状況をチェックするほか、今後の打ち合わせや手配などを行っています。コロナ禍とはいえ、うれしいことに大忙しです。
土壌工事はどちらかというと地味かもしれませんが、経験を積めば積むほど面白くなります。プロジェクトは年々増えていますので、次世代を担う若手に入って欲しいですね。
私としては、どうやってバトンタッチするか、有効な方法はないだろうかと日々考え、その土台づくりをしていきたいと思っています。
当社に向いているのは、ありきたりですが、ヤル気のある人。そして、土壌の知識や工事の経験はなくても大丈夫ですが、仕事を楽しめる人です。
当社には、銀行、保険、建設など様々なジャンルのエキスパートが揃っています。それが当社の強みでもあるのですが、そういう先輩たちからいろいろ吸収しながら仕事を楽しむ。技術屋一辺倒ではなく、どうせ仕事するなら面白くやりたいと考えられる人が合うと思います。
現場は、土・日・祝日は基本的に休みです。土曜の休みは隔週という現場もありますが、騒音などで近隣の方に迷惑をかけてはいけませんから、今後は土曜も毎週休みになっていくかもしれません。
私の休みも現場の休みに合わせており、休みの日の多くは私が住んでいる区が主催運営しているヨットレースの運営や練習のサポートをしています。ヨットといってもディンギーという1〜2人で乗る小型のタイプで、私自身学生時代にヨットをやっていたことがあるのと、娘がその練習に参加していたのがきっかけでした。選手の父兄として運営のサポートをしていて、娘はずいぶん前に卒業したのですが、私だけ残るような形で参加しています。
日頃はオフィスや工事現場にいますので、海は気分転換になりとても快適です。
私は50歳になりましたが、仕事もオフもまだまだ若い人に負けないという気持ちでチャレンジし続けたいと思っています。
※2021年時点の情報です。