事業推進一部 技術コンサルチーム 主任
2018年入社
大学では生物学・環境分野に関して学び、特に河川の水質などの研究をしていましたが、新卒で入ったのは出身地である長野の建築会社でした。そこで3年半ほど勤めましたが、やはり大学で学んだ分野に近い仕事に就きたいと思うようになり、就職サイトで当社を知り応募に至りました。
入社の決め手となったのは、調査から始まって最終的な対策の部分まで手掛けるという、土壌汚染に関する全てに対応できる面白さという点です。面接はたった2回で、最終面接は社長に意向を伝えるフランクなものでした。それで決めてしまう潔さ、意志決定の早さにも好感を持ちました。また、社長面接の前には業務のイメージを持ちたかったので現場見学をさせてもらいました。文面や写真でしか業務内容が分からなかった自分にとって、入社を決断するための要因の一つとなりました。現場見学で雰囲気はわかっていたつもりだったのですが、実際に入社して業務に携わってみると案件数の多さと案件規模の大きさは予想以上でした。コロナ禍とはいえ着実にお客様が増えており、右肩上がりに会社が成長しているのを実感しています。
技術職は、まず土壌汚染対策法に則った調査の計画を立て、計画に基づきに現場で調査を実施することが主な業務です。実際の調査は、協力会社と連携して進め、我々はコンサルタントという立場で、お客様の土地利用等のスケジュールに合うように、現場運営、調査結果の取りまとめをしながら、行政との交渉、行政届出の手続き業務をするなど、調査に関する全てに対応します。
調査業務は調査結果を出すことが1つの目的ですが、調査結果を工事設計に引き継ぐという橋渡し的な役目もあります。土壌汚染の対策には様々な方法があり、有害物質の種類や汚染状況によって経済合理性のある対策を設計しお客様に提案します。対策設計のスタートは全て調査とその評価なので、調査結果を確実に導くということはとても重要な役割です。
最終的には、その後の土地活用方針などによってお客様が対策方法などの方針を判断されますが、土壌汚染に関する多くの知見があったほうがお客様により適切により多くの角度からご提案ができますので、調査だけでなく工事設計などもたくさん経験したいですし、自分でも調査業務以外の周辺分野の勉強もしなければいけないと思っています。
調査業務の難しい点は、どこの土地もオンリーワンだということです。同じ職種の事業場があった土地でも、その利用状況や状態、条件は土地ごとに異なるため、調査の計画を立てる際に他の土地の計画をそのまま利用するわけにはいきません。調査業務を数多く対応することで、ある程度予測できるようになりますが、土地は全て違います。ですから、調査計画を立案する際には、その土地に関する情報を可能な限り調べて対応するようにしています。
おかげさまでお客様からのお引き合いが多く、常に10くらいの案件を抱えています。担当している案件の場所や規模も様々で関係者の多寡などによっても進め方はどの案件も異なりますが、一つずつ着実にこなすことを日々心がけています。また、急な案件が突然割り込んできたりするケースもありますし、短納期での業務も多く、予定どおりにいかない場合もあり、柔軟性も要求されます。
当社の大きな特徴は、自分の入社の決め手となった、土壌汚染の相談から解決までお客様の全てのご要望に応えられるところです。
他社に先駆けて開発した当社のコストキャップ保証は、調査が全て完了していない時点で、対策工事費用を決定しその金額を保証するものです。このサービスは単なる土壌汚染調査会社や工事会社ではなく、豊富な経験、その経験に裏付けられた知見及び金融機関と連携したスキームなどがあってはじめて提供できます。これらに対応できるスタッフを擁しているからこそ保証サービスの提供が可能なのだと思います。多彩かつ的確なサービスをスピード感持って提案できる、それこそが土壌汚染業界における当社の優位性ではないでしょうか。
さらに、当社のスタッフの大半は中途採用ですが、その前職は非常にバラエティに富んでいます。銀行であったり、保険であったり、不動産であったり、それぞれの業界で十分な経験を積んだ人ばかりで、いわば多分野のエキスパート集団です。各人が前職で培ったさまざまな知見が当社の総合力であり、強みにつながっています。
業務は忙しいですが、やっている内容は本当に面白く、入社して良かった、転職して正解だったと心から思っています。
入社して3年目になり、かなり業務にも慣れてきました。今後の目標としては、マネージャーに頼らず、業務をある程度自分ひとりで対応できるようになりたいです。さらにその先は、技術の分野に加えてマネジメントの勉強もして、同僚や後輩たちから頼りにされる存在になれたらと考えています。
いま就職活動をしている方は、当社の業務に関して「土壌汚染調査って何?」、「土を掘って何をするの?」と疑問に思うのではないでしょうか。具体的にどんなことをするのかは、実際に現場を見てもらうのが一番なのですが、入社する前ではそれもなかなか難しい。ですから、少しでもこの業界が面白そうだなと思ったら扉を叩いていただきたいと思います。予備知識はなくても大丈夫です。私自身、土壌や調査に関して知識や経験はありませんでした。入ってから覚えればいいので心配は不要です。
※2021年時点の情報です。